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« 143話、ハイパーツナ | タダ飯<直江信綱> »

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坊主と電車<直江信綱>

<わー!! 会社帰りの電車の中で、袈裟を着た坊主二人と一緒の車両でした!!>
「坊主って……お坊さんとか他に呼び方あるでしょうに…」
<ややや。思わずナンパしかけ……>
「ナンパ?」
<だってー!! ホントすぐ近くに坊さんがいたんだモン!! 年近そうだったし、頭も坊主だし、背は180くらいありそうだったし、眼鏡だったしー。直江さんと共通するのは背高いのと坊主ってだけですね。あと性別>
「それはどうでもいいですが……それでどうしてナンパを…?」
<うわーん! いいじゃんいいじゃん気になったんだもん! でも二人して同じ格好で眼鏡で坊主で背も同じくらいだったので、なんか見ごたえがありました。顔も良かったし。自分の審美眼に自信はないですが、とりあえずイモではなかった>
「…失礼な人ですね」
<や。だって見るでしょう。降りる駅が違うと知り、思わずあと付けたくなりましたよ! でもつい理性が。勇気足んなかった…>
「それは勇気と違いますから。不審人物で通報されますよ」
<そですね。煩悩払われたら大変だし>
「………」

桑原水菜著『炎の蜃気楼』より
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