「なんだかエプロンが馴染んできましたね」
「……いや、あんまり似合ってないと思う…」
「僕じゃありませんよ。綱吉君が、です」
「……嬉しくないんだけど」
「新妻のようで愛らしいのに」
「激しく嬉しくないんだけど」
「……さぁ! 今日は綱吉君のパスタ作りですよ! イタリアンなら基本ですね! パスタにトマト!!」
「ごまかしただろ、骸」
ツナとトマトのサラダパスタ ―――材料(二人分)
パスタ(一人80g~100g)
ツナ80g缶(1缶)
トマト小(3個)
ベビーリーフ(1パック)
アボガド(1個)
カッテージチーズ(大匙4)
カシューナッツ(少々)
バルサミコ酢(大匙4)
オリーブオイル(大匙6)
塩こしょう少々
白ワイン少々
①パスタを茹でる
「流石に慣れましたね。パスタを茹でるのには」
「うん。まぁね。前回もマカロニサラダだったしなぁ…」
「ええ」
「沸騰したお湯に塩を少々……で、茹で時間を図って…」
「あ、でもサラダパスタってことは冷たくするんですか?」
「うん。冷製パスタ。だから固めに茹でると芯が残ってまずくなるよね」
「そうですね。少し長めに茹でましょう」
②ドレッシングを用意する
「今日は手作りドレッシングか…」
「どうしました? 綱吉くん」
「なんかヤな予感がするんだよな…」
「超直感ですか?」
「うん……」
「でも簡単でしょう? オリーブオイルにバルサミコ酢を混ぜて、こしょうや塩で味を調えるだけなんですから」
「……そういいつつ持ってるソレは何だよ」
「白ワインです。なんか味が足りないんですよね」
「……酒臭くならない?」
「ちょっとですから!」
③具を切り、ドレッシングにからめる
「トマトは小さいのがいいみたいだけど」
「ああ、見た目が綺麗に纏まるからじゃないですか? 四つ切ですね」
「え。味に関係ないんだ」
「見た目も大事ですよ!」
「まあそうかもしれないけど……」
「はい。あとベビーリーフとツナとアボガドを一口大に切ったものを混ぜて…」
「なんか納得いかない」
④パスタとあわせ、盛り付ける
「まあまあ。さ、次ですね!」
「……茹で上がったパスタを流水で流して冷やした後、③で作ったドレッシングと具材を混ぜたものに絡めて……」
「で、あとは盛るだけですね」
「うん。皿出してよ骸」
「はい、どうぞ」
「パスタをのせて、トマトを配置して……適当でいいよね」
「いいと思います。で、上にカッテージチーズを乗せて砕いたカシューナッツをふるんですね」
「うん。あまったドレッシングもかけちゃおうか」
「はい」
「じゃ、完成だ!」
実食
「……えと…微妙?」
「……正直反論できません」
「なんだろ。何が悪かったんだろ」
「ええ……ドレッシング、でしょうか。ぼやけた味でしまりがありませんね」
「うん。あとツナとアボガドとカッテージチーズって選択も間違ってたと思う」
「ええ……」
「失敗だな」
「失敗ですね」
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なんか、失敗したら骸が暴れるとか、暴れるとか、暴れるとか。
なんかあると思ってたよ…しょんぼり。
(勝手に想像しといて随分な言い様…)