「今日はどんぶりかぁ!」
「どんぶり……実は僕、食べたことないんですけど」
「え!」
「アレですよね。ご飯の上におかずを載せて一気に食べるというお手軽な…」
「………」
「どうしました? 綱吉君」
「どうしたって………カツ丼も親子丼も海鮮丼もなんっも食べたことないの!?」
「ええ。……おかしいですか?」
「信じらんない!!」
ツナたま丼 ―――材料(一人分)
ツナ40g(缶の約半分)
玉ねぎ中(3分の1)
じゃがいも中(1個)
卵(2個)
だし(70cc)
みりん(大さじ3)
しょうゆ(大さじ1と1/2)
おろし生姜(小さじ1)
三つ葉(少々)
ご飯(1膳)
①材料を用意する
「ホンットありえない! ほら骸、玉ねぎ切って」
「また玉ねぎは僕なんですね…」
「うん。スライスで、だって。俺はジャガイモ細切りにするから」
「切りましたけど、どうします?」
「水にさらしておけばいいんじゃないかな」
「ああ、なるほど」
②みりんを煮立たせる
「みりんをフライパンに入れて…」
「鍋じゃないんですか?」
「そういうとこアバウトだからね。このコーナー」
「……確かに」
「で、アルコール分をとばすためにひと煮立ちさせるんだって」
③調味料をすべて加える
「で、しょうゆとだし汁と、生姜!」
「生姜が決め手なんですね」
「うん。らしいね」
④玉ねぎとじゃがいもを加える
「調味料を全部入れたら切っておいた野菜を入れて…」
「玉ねぎとじゃがいも、どちらから入れますか?」
「え。どっちだろ……」
「順番違ったら何か違いますかねぇ」
「うーん…でもどうせ煮るんだし、いいんじゃないの? 一緒で」
「はい。じゃあ入れてしまいますね」
「うん」
⑤油をきったツナを入れる
「今回は油を切るんですか」
「うん。どうしてかはわからないけど」
「……毎度毎度、いいかげんですよね…」
「もう諦めてるけど」
⑥といた卵を3分の2ほど流しいれ、半熟にする
「では卵を割って……」
「卵、割れる?」
「……どうでしょう。初めてなのであまり自信はありませんけど」
「へぇー…って、あ!!」
「え、何か失敗しましたか!?」
「そうじゃない! なんで片手で割れるのさ!!」
「え。卵の割り方に平らなところで打ち付けて、そのまま片手で割り開くって書いてあったので…」
「それでなんでできるの!?」
「できないんですか?」
「できないよ!」
「ええと……とりあえず卵、フライパンに流し込みましょうか…」
「……うん」
⑦残りの卵を加え、火をとめる
「で、先に流しいれた卵が半熟くらいに固まってきたら残りの卵を入れるんですね」
「うん。時々かき混ぜたら早く固まるみたいだね」
「ええ。じゃ、入れますね」
「うん。……おお、とろとろ」
⑧盛り付け
「最後の盛り付けだけど……実は今日はご飯に工夫してあるんだよね」
「工夫ですか?」
「うん。オーツ麦っていうのが入ってる」
「オーツ麦? なんですかそれは」
「わかんない」
「………」
「麦ってついてんだから麦なんじゃないの」
「……そうですね」
「じゃあご飯をどんぶりに盛って、その上にフライパンの中身をかけて……」
「上にかざりの三つ葉を散らせばできあがり、ですね」
「うん。完成!」
実食
「……味濃いかな、って思ってたけどそうでもないね」
「しっかり味がついている、という感じですね」
「うん。生姜がいい感じでしめてるし」
「はい。材料的にも経済的ですし」
「うんうん。そういやウチの庭には三つ葉も生えてるしなー」
「や。そこまで節約せずとも……」
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どんぶり食べたことないかわいそうな骸様がキュートです♪
玉ねぎ係なのがまた可愛い…(笑)
元ネタは卵と玉ねぎだけなんですけども、じゃがいもがあったので加えてみたり。更に三つ葉を足してみたり。ノリでもよさそうですが。