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妖怪アパートの幽雅な日常<香月日輪>

妖怪アパートシリーズ、全10巻、読み終わりました…!!


実は友人から薦められていた、この本。
あさのあつこさんの「NO.6」と同じ、講談社のYA!ENTERTAINMENTから出ております、児童書です。なんで昨今の児童書はこうも面白いのか!!


最近になって最終巻の10巻が出まして、文庫化も始まっておりまして、その文庫の1巻を購入したのがはじまりだったのですが、2巻の発売が待ち遠しく、そして3巻は待てず、とうとう図書館に予約を入れ(流石に文庫版買ってて更に新書版で買うのはためらいが…)、9巻まで読んだものの10巻の予約待ちが長すぎ、最終的にはジュ○ク堂で座り読みをしてきてしまいました…!! (ジ○ンク堂さんには申し訳ないですが、妖怪アパートは買わなかったものの、代わりとばかりに漫画小説あわせて7冊の本を購入してきました/笑) これは、本当、面白い! 紹介する日を心待ちにしておりましたが、漸く完読したのでお目見えです。


まず、主人公は結構不幸な身の上です。稲葉夕士、春から高校へ通う予定のピッカピカの15歳。しかし彼の両親は事故で亡くなってしまっており、その後叔父夫婦の家に世話になっておりました。叔父夫婦は悪い人たちではないのですが、年頃の娘がいることもあって夕士には居心地が悪く、高校は寮のあるところを選んだ夕士。けれどもその寮が突然の火事で焼け、ひょんなことから賄いつきアパートに入居することになったのですが…これがなんと、妖怪と人間が混在する異空間だったのだから、さあ大変。夕士は妖怪と人間の中で悩み、色々なことを学び、感じ、そして成長していきます。

彼を取り巻く人々(妖怪?)も、とても魅力的です。
超絶美味な賄いを作ってくれるるり子さん。
美貌とダイナマイトボディを誇る保母のまり子さん。
怪しげでかるーい古本屋。
ハードボイルドを地でいくような画家。
耽美エログロで熱狂的なファンを持つ詩人。
除霊もお任せなスーパー大食い女子高生秋音ちゃん。
夕士を支えてきた、頭よし顔よし金ありの企み好き親友、長谷泉貴。
その他にも沢山の魅力的なキャラが、これでもかというくらい、わんさかと登場してきます。
(2巻以降のキャラは秘密v)

そんなキャラが時に夕士を支え、新しい世界を見せ、甘え、導いていく様は…うう、青春!(?)
泣けちゃうシーンも笑えるシーンも、そして無情を知るシーンも、どれも物語を魅力的に彩っていると思います。しかも…なんだかちょっとヨコシマな妄想をかきたてられるシーンもあったりしちゃうんですよねっ。だあって、高校生の男の子がですよ? 足腰立たなくて大人の男たちにお風呂に入れられてしっかり洗われちゃったりしてるんですよ!? 親友(これも男)に愛しいなんていわれちゃったりしてるんですよっ!? ちょ、あんたら私をどうしたいの!? ってなもんで萌え萌えです。それを抜きにしても、人の弱さとか業とか、そういった深遠なものを夕士の立場から描いているこの物語は考えさせられるものも多く、ずんと胸に響きます。

是非読んで欲しい。
そんなシリーズです。
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