« 145話、入江クン登場。 | 健康第一<ヒカルとアキラ> »
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日々、つれづれなるままに
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Posted on Monday, May 21, 2007 23:58
「あーあ、つっかれたーぁ!」
『今頃帰宅か。寄り道してんじゃねーぞダメツナ』
「してないよ寄り道なんて!! 英語の補習で呼び出されたの!」
『補習だぁ? 俺様に教わっといて補習を受けるたぁいい根性してんじゃねーか』
「な、なんだよ……しょうがないだろ! だって難しかったんだよ、小テスト……」
『は。ダメツナが』
「だから何度言えば分かるって……!! 俺はダメツナじゃなくて綱吉だっていってんだろ!」
『オメーなんかダメツナで十分だ』
「…なっ」
『は。不細工が余計不細工になってっぞ』
「リボーン、オマエなぁ…っ!」
振り返る。
風に揺れる、カーテン。
空に、雲が浮かぶ。
「リボーン……?」
ぽっかりと空いた空間が、ただそこにあった。
「リボーン……」
ああ、そうか。
すとん、と心に落ちる。
「もう、いないんだっけ」
『最後だ。イタリアにくるか』
そう聞いたリボーンに、俺は「行かない」と答えた。
それはたった、昨日のこと。
「こんなに……あっさりいなくなるなんて」
仮にも6年近く、一緒に暮らしてきた。なのに。
じわじわと湧いていく実感と寂しさ。
でも、決めたから。
「ホント……オマエらしいよ」
笑った頬が、少しだけ痛かった。
ツナがイタリアへ渡らないと決めた6年後。
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