のぎろぐ。

「クフ。クフフフフ。クフフフフフフフフフフフフフ！！！」
「………本気で怖いからやめろよ骸…」
「クフ……怖いとは酷いですね綱吉君。でも、すみません。少々こみ上げる喜びを我慢できなくて！！」
「……（喜んでたんだ、この人）…」
「とうとう君と僕の！　二人の記念日がやってきましたよ！」
「………なんなんですか。一体」
「クフフフフ！　今日のメニューは綱吉君とパイナップルのカレーですよ！！」
「オマエ自分のことパイナップルって認めて……って、なんていった今！？」
「だから、君と僕とのコラボレートですってｖ　タヒチ風カレーだそうですよｖ」
「……カレーにぱいなっぷる…？？？」


三つ巴カレー　―――　材料（5食分）
パイナップル（1個）←是非生を観賞してのちに。
ツナ（2缶）
骨付き鶏肉（5本）←骨のない雲雀さんなんて雲雀さんじゃない！
カレールー辛口（5食分）←だいたいファミリーサイズのルーの半分
タマネギ（1個）
ミルクポーション（1個）
塩、こしょう（適量）
バター（ひとかけ10ｇほど）
にんにく（少々）
白ワイン（半カップほど）
ご飯（人数分）


「ちょっと待ってください。なんで鶏肉なんかが入ってるんですか！？」
「わー。三つ巴カレーって書いてある…」
「冗談じゃありませんよっ！？　僕と君だけで十分です！！」
「でももう用意されちゃったし」
「僕は認めませんーっっ！！」



①タマネギを炒める
「まずはタマネギを細かく切って…大きさはお好みだけど小さいほうが早く火が通るみたいですね。……って骸、拗ねてないで手伝えよ」
「……綱吉君はなんで平気なんですか？　こんな邪魔者が入ったってのに…」
「（なんだってパイナップル入れるよりましだと思う…）おいしければなんでもいいじゃないですか」
「………」
「もう。ホラ、塩こしょうとバターでキツネ色になるまで炒めてくださいね」


②鶏肉を下ごしらえする
「じゃ、俺はその間に鶏肉の準備しますね。ええと…塩こしょうでもんでからさらにチューブにんにくを少しと白ワインを少々いれてさらにもんで…」
「止めて下さいっっ！　そんな君があの男をさわりまくるなんて……！」
「何考えてるんですか、骸さん？」（氷の微笑）
「……いえ、何も」
「そうですか。それじゃあオリーブオイルを温めたフライパンにしいて…表面に焼き色がつく程度に鶏肉を焼く、と」
「いっそ黒こげにしちゃってもいいんじゃないですか？」
「それじゃ食べれません」
「僕は食べれなくて構いませんが」
「……ええと、焼き色がついたら残りの白ワインを流し込み、蓋をして火を弱め、蒸し焼きにする。と」
「…綱吉くん…」


③鍋に必要量の水を投入し、沸騰させる
「水の量はどれくらいなんですか、綱吉くん」
「ええと……あ、箱に書いてありますよ！　ホラ、ここ」
「ああ、本当ですね」」


④沸騰したら一度火を止め、ルーを入れ、かき混ぜる
「さあ、じゃあ鶏肉も煮汁ごと入れちゃいましょうか。あとミルクポーションも…」
「ああああああっっ！！」
「ええと。ちゃんと灰汁もとらなきゃですねー」
「……ううう(泣)」
「さ、これで煮込んだらオッケーですよ！」
「ううう(泣)」


⑤パイナップルとツナを用意
「パイナップルは一口大に切らなきゃですね。じゃあまず頭とお尻を切り落として……1センチくらいずつでいいですよね」（ざくっ！）
「ああっ！！」
「どうしました骸さん」
「いえ……なんか痛い気がして」
「……ええと。縦にくしぎりにしたら芯をとって更に一口大に刻みますけど心の準備はいいですか？」
「ええ…綱吉君と僕のためです。この痛みには耐えて…うああっ！」


⑥盛り付け
「ご飯をもって、その上にパイナップルとツナをちらして」
「僕と君は煮込まないんですね」
「…そうですね。そのままみたいですよ（つか俺じゃないし）」
「で、その上からカレーを…」
「あああっ！　僕には雲雀恭弥を入れなくていいですから！！」
「もう入れちゃいましたよ…」
「あああああっ！！」





実食
「わー…フルーツ入ってるけどフツーに食える…」
「おいしいですね！　綱吉くんｖ」
「うん。鶏肉が煮込まれてて旨い」
「………鳥はどうでもいいですよ。鳥は」
「ええ？　でも鳥おいしーよ。あとカレーが辛口だけどパイナップルとツナでなかりマイルド」
「やはり僕と君の愛がにじみ出て…」
「煩い、黙れ」

「……なにやってるの、そこの二人」
「でましたね、雲雀恭弥っっ！」
「雲雀さんっ！？」